私なんて…
奏汰「千紗、そのままで良いから、胸の音聴くぞ」

俺がそう言うと、千紗はまた泣きそうな顔をする。

隆司「千紗ちゃん、奏汰がすぐ終わらせてくれるからな。一緒に深呼吸しようか。大丈夫、大丈夫(撫)」

奏汰「よし、良いよ。後は採血だな」

千紗「やだぁ(泣)もう終わりが良い…グスッ」

隆司「千紗ちゃん、注射嫌だもんなぁ。でもね、千紗ちゃんなら頑張れると思うなぁ。小さい頃から頑張れてるの、知ってるんだけどなぁ。ほら、頑張れた」

千紗「グスッ…ふぇ?」

親父が注射から意識をそらしてくれてる間に、俺は採血を済ませ、そのまま点滴もつないだ。ま、自分で言うのもあれだけど、俺は下手な方じゃないしな。

奏汰「千紗、点滴終わるまで寝てな」
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