眠り姫に恋したのは年下御曹司
私の日常
地方の大学を出て上京してきた私は、朝から夜遅くまで会社に勤める日々を送っている。


いつも夜中まで働いている訳ではない。


忙しいプロジェクトに配属されれば、夜中まで働いている。


今日も朝の通勤電車の中で、コクリコクリと眠ってしまった。


通勤電車での居眠りは不思議なモノだ。


なぜなら自分が降りる駅になれば目が覚めるのだから。



『濱谷町、濱谷町。』



聞こえてきた車内アナウンスに目を覚ました。


いつの間にか通勤電車は満員になっているのが目に入る。


膝に置いた鞄を持ち直して、軽く髪を手櫛で整える。


ふと視線を感じて隣を見れば、何故かじっと見られていた。


眠って凭れ掛かってしまっていたのかもしれない。



「すみません。」



頭を軽く下げた。


多分、私よりも若いサラリーマンだ。

キチンとスーツを着こなして清潔感のある男性だった。


降りる駅に到着した電車から人の流れに乗って駅を降りた。
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