眠り姫に恋したのは年下御曹司

甘い恋愛

こんなに甘い恋愛があるのだろうか。


初めての年下の彼氏は本当に甘い男だった。


だから恋愛も甘い。


凄く幸せだし、凄く心地よい恋愛だ。


でも現実は恋愛だけではない。



「片桐、休みボケか?資料が間違ってる。」


「あっ、すみません。すぐに直しますから。」


「のんびり過ごせたみたいだな。まあ、いつも働き過ぎの片桐にはタイミングの良い休暇になったな。」



佐東さんの言葉に苦笑いを返した。


ゆっくりは…………まあ出来たかも。


でもボケてるのは多分…………今朝まで一緒に過ごした陽平のせいもあるだろう。


結局、今朝まで一緒に過ごしていたのだ。


二人で過ごせば、陽平の甘い攻撃が私に襲いかかってくる。


離れていた日々を埋めるかのように私と一緒に過ごしたがる。


私も全然嫌じゃないから一緒に過ごす。


だから気持ちが切り替わってないのかもしれない。
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