響 千歳(ひびき ちとせ)二十八歳。

日本有数の大企業、響株式会社の御曹司。





葛城 穂花(かつらぎ ほのか)二十四歳。

私は彼の『偽りの』お手伝いさん。



四年前。



花が咲き誇る庭園で。

悲しさを胸に抱えた孤高の王子様に出会った。

何も持たない私は彼に白いリボンを結んだ。



「あなたに幸運がおとずれますように」



ただそれだけを願って。



この気持ちが恋とは気が付かずに。

恋に落ちたことを知らずに。

再会できるとも思わずに。




「ずっと探していた」





再会したあなたは。

秀麗な顔立ちに泣きたくなるほどの切なさを滲ませて。

闇色の瞳で私を見つめる。

私を抱き締めるその温もりを。

偽りだらけの私は受けとることができない。



「好きなんだ」



紡がれる声が私を翻弄する。



叶うはずがない恋。

わかっているのに。



私はあなたに恋をしてしまった。



真実を知っても。


あなたは私を好きでいてくれますか。


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2019年7月、少し修正をしています。


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イケメン  溺愛  年上  一途な恋  偽り  御曹司  再会