しあわせの箱
ボックス1
雑居ビルの2階のワンルーム。
私はここからでもう1人の自分と出会う。
「えーっと、今回はネブンから応募してくれたのかな?」
「はい!カラオケには1人でよく行ったり、兎に角カラオケするのは大好きです!」
私は当時お金に困っていてすぐにでも現金が欲しかった。
何気なく見てた風俗求人で【カラオケ女子】と高収入の求人を見つけて飛び付いたのだ。
そして、今まさにその面接に来ている。
「えっとねぇ・・・大川結衣さん?」
先ほど書いた面接用紙を上から下まで見て少し申し訳なさそうな顔をした面接官が口を開く。
「カラオケ好きなのは凄く良い趣味だとおもうんだけど、今回はねカラオケじゃないんです。」
「え?」
全く何を言ってるのか理解出来ない。
カラオケじゃないなら何なの?
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