ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

朱鳥の不安

「……私…ちゃんと赤ちゃん……産めるのかな…?」

「え……」

「楓摩…………私、不安だよ……。最近、毎日不安なの……」

そう言って、朱鳥は下を向く。

「私、体弱いし……ご飯もほぼ食べられないし…………泣いてばっかりで、弱くて、情けなくて…こんな私がお母さんになれるの?」

朱鳥は、俺の目をじっと見てそう聞いた。

俺は、たまらなくなって、ギュッと朱鳥に抱きついた。

「楓摩……」

「朱鳥、朱鳥なら大丈夫…」

「でもっ」

「大丈夫。だって、朱鳥はあんなに辛い治療乗り越えたんだよ?苦しくて、辛くて、みんなが嫌がるような事、人一倍頑張ってさ、乗り越えられたんだ。朱鳥は弱くも情けなくもない。……誰よりも強くて、凛々しい。朱鳥なら、誰よりも素敵なお母さんになれる。」

そう言うと、朱鳥はまた涙を流した。

「…グスッ……そっか…。じゃあ、私、頑張らなきゃ」

そう言って、朱鳥は涙を流しながら笑った。

「朱鳥、でも我慢だけはしないで。…また不安になったり辛くなったら、俺に相談して?俺は、いつでも朱鳥を支えるから。二人三脚で頑張ろ?」

コクン

朱鳥は、そう頷いて笑った。
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