軍人皇帝はけがれなき聖女を甘く攫う
◆四章◆

それぞれの心寂しい初夜



 お腹に響くような祝福の鐘がゴーンと鳴り響く。ステンドガラスが虹色の煌びやかな光を放つここは、宮殿から馬車で一時間ほどの距離にある町の大聖堂だ。


王族ご用達で由緒ある大聖堂であり、戴冠式などの宮殿行事はすべてここで行われるのだとか。


 そんな敷居の高い場所でセレアはレイヴンと腕を組みながら、床に敷かれた長くて踏み心地のいいレッドカーペットの上を歩いていた。


 この日のセレアは長い銀髪をまとめ上げ、ブルーローズの髪飾りで留めている。


 それから縁にレースがついているマリアベールをかぶり、胸元にはレイヴンの瞳の色と同じアメジストの宝石の首飾りが輝いていた。


ドレスは人魚の尾ひれのように裾が長い、純白のマーメイドドレスを身に着けている。


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