配信教室
翌日には俺の頭の中から真央とエイトの事はスッカリ抜け落ちてしまっていた。


クラスメートの葬儀という異様な現実が頭の大半を占めていた。


早足で学校へ向かうと、教室内はいつもと違った雰囲気だった。


視線は自然と山本さんの席へ向かう。


そこには誰の姿もなく、なんとなくクラスメートたちもその机を遠ざけて歩いているように見えた。


「おはよう」


その声はハッとして振り向くとエイトと真央がいた。


今日も2人で仲良く登校してきたようだ。


「あぁ……」


「信じられないよな。クラスメートが死んだなんてさ」


エイトが小さな声でそう言って来たので、昨日の電話が冗談でも夢でもなかったのだと実感した。
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