残り100日の私と大好きな君
結局その日は、なかなか眠れなかった。

寝れなかったせいで、朝から気分も体調も悪かった。

もし、誰かがお見舞いに来てくれるなら、私を待ってくれている人がいるなら、私は辛い治療も頑張れたのかもしれない。

だけど、そんな人もいない私にとって、治療は辛いだけ。

「嫌…………嫌っ!!!!!!」

そう言って看護師さんの手を払った。

「咲楽ちゃん…………。でも、咲楽ちゃん、これ頑張ったらお家帰れるよ。だから、頑張ろう?」

「嫌!!!やだっ!!……やんない!!!!」

「咲楽ちゃん…………」

困り顔の看護師さんを睨んで、私は布団に潜り込んだ。

嫌だよ……

辛いの頑張ったって、結局家に帰ったら、また憂鬱な日々。

それなら…どうせなら……ここで死ぬもん!!

そう心に決めて私は布団の中で丸くなった。
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