残り100日の私と大好きな君
ズキン…ズキン……

体が痛くて目が覚めた。

透析の副作用…

中からくる鈍い痛み。

「痛いよ……」

と言っても、私の言葉は静かな病室に吸い込まれて消えていった。

辛い

痛い

と思う度に奏汰くんの顔が浮かぶ。

奏汰くん……

奏汰くんに会いたい…

奏汰くん…辛いよ……

苦しいよ……奏汰くん…

"奏汰くん" "奏汰くん"と何度も頭の中で繰り返した。

涙も溢れて止まらなくなって、私はいつの間にか、声を出して泣いていた。

モヤモヤぐるぐると色んな感情が混ざり合う。

もう……やだ…
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