残り100日の私と大好きな君
ハッと目が覚める。

目を開くと、いつも通りの真っ白な天井。

「あ、咲楽ちゃん、目、覚ました」

ふと、声がして見ると、奏汰くんがベッドの横で本を読んでいた。

奏汰くんは、私が起きたことに気付くと、ナースコールを押してくれた。

「すいません、咲楽ちゃん、目覚ましたみたいです」

"はい、わかりました、すぐ向かいますね"

そこから数分もしないうちに、看護師さんは来て、そこから、色々メモをしたり、体に繋がっている色々な機械を外してくれた。

「はい、これで大丈夫ですよ。苦しくないですか?」

コクン

「まだ、声出しにくいですね…。まあ、今先生呼んだので、少し待っていてください。」

看護師さんが出ていったあと、奏汰くんはとても優しい顔をして私の頭を撫でてくれた。

「よかった…、咲楽ちゃん、死んじゃうかと思ったんだよ……。」

「…ご……めんね」

私は、思ったよりも自分の声がカスカスなことにびっくりした。

けど、奏汰くんは優しく笑ってくれて、また頭を撫でてくれた。

「元気になったなら良いんだ。」
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