残り100日の私と大好きな君

高い熱を出したあの日を境に、私の体はどんどん調子が悪くなっていった。

抗がん剤の副作用と、病気による辛さが一緒に来る。

ここ一週間くらいはベッドの上でほぼ寝たきり。

起き上がるのも辛い状態。

毎日熱があって、体が重くてだるい。

毎日、検温に来る看護師さんも気まずそうな顔をしてるし、よる見回りに来る看護師さん達はコソコソ"可哀想にね"とか"あと何日かしらね"とか言ってた。

どうやら、自分に残された時間は思ってたよりも短いみたい。

奏汰くんは、それを察したのか、前よりも私の所にいてくれるようになった。

苦しくて眠れない時も、寝れるまで手を繋いでてくれた。

それが何よりの幸せで、私の心の支えだった。
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