残り100日の私と大好きな君

次の日

案の定、私は高熱を出した。

抗がん剤で免疫力が落ちているのに外に出たから。

本当なら昨日あそこで死ぬはずだったのに…

やっぱり、結局辛いだけ……

今日は特に吐き気も多くて、朝からもう10回は吐いた。

吐きすぎて、胃液のせいで粘膜が傷ついて、血が混じったものが吐き出される。

喉も痛いし、頭も痛い、視界は歪んで、吐き気は酷い。

苦しくて、痛くて、辛い……

奏汰くんは、ずっと手を繋いだり、背中をさすったりしてくれる。

でも、それだけじゃ足りなくて

ふわふわした頭の私は奏汰くんに抱きついていた。

奏汰くんは暖かくて、安心する。

「咲楽ちゃん……頑張れ…」

そう言って頭を撫でてくれるだけで、安心した。
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