残り100日の私と大好きな君
ズキン

「……っ!!!」

肩の辺りに激しい痛みが走る。

ズキン

ズキン

と、規則的な痛み。

「痛ぃ…………」

私は、その痛みに涙をこぼした。

















さっき、奏汰くんが慰めてくれてから1時間。

奏汰くんは、30分ほど前に、友達らしき人に呼ばれ、何処かへ行ってしまった……

透析の副作用だ…………

痛い……痛い…………

私は、ずっと襲ってくる痛みに、涙をボロボロとこぼして、誰かが来てくれるのを待った。

「痛いよぉ……」

そう言って、涙を流したその時

ガラッ

「あれ、咲楽ちゃん?泣いてるの?」

優しい奏汰くんの声。

奏汰くんは、すぐに私の所へ駆けつけてくれる。

「咲楽ちゃん、どうした?」

「…ヒック…………痛い…」

そう言うと、奏汰くんは、優しい顔をして頭をポンポンと撫でてくれた。

「そっか。副作用出ちゃったかな…。看護師さん呼んであげる。そしたら、きっと少し楽になるよ。」

そう言って、奏汰くんは、心配そうに私の手を握ってくれる。

「大丈夫。大丈夫。僕がついててあげるから。」
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