残り100日の私と大好きな君

咲楽side

っっっ!!

胸を刺されるような痛みに目を覚ます。

肺がズキンズキンと痛んで、呼吸も苦しくなる。

頭もガンガン痛くて、三半規管は常に揺られているような感じがする。

今までで一番の痛み……

連続して胸にナイフを刺されているような痛みに、今まで頑張ってきた心が折れかかる。

真っ暗な音と感覚だけの世界に独り取り残されて、また苦痛を与えられているような感覚に陥って、ひどく怖くなると同時に、"もうじき死ぬ"ということを自覚させられる。

死ぬのは…怖い

死ぬのは……嫌だ

だけど、どんなに抗ったって、頑張ったって、この有様。

もう、本当に嫌になる。

ずっと奏汰くんと一緒にいたいから、そのために頑張ってきた。

…けど、頑張っても意味が無いことがほぼ証明された今、私が頑張る理由はない。

…………せめて、楽に殺して…

そんな考えさえ浮かんでくる。

苦しくて、痛くて、辛くて…

生き地獄……

まさにその言葉の通り。

体が小さく震えて、涙が出てきちゃう。

あぁ、もう……本当にポンコツな体。
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