天神学園のお忍びな面々
昼飯
先輩は相変わらず給水塔の上で座禅。

彼ほどの力量になると、最早体作りというレベルの稽古は必要ないのかもしれない。

精神を鍛え、技を絶対的なものにまで昇華する、そういう高度な修練。

「…そういう訳だ」

先輩は眼下を見た。

「邪魔をするのはやめてもらおうか」

「…………」

給水塔の下、白雪が立っている。

彼女は両手を上げ、先輩に見せる。

「……………………エレナが作ったおむすび…………貰ってきた」

「…それから、良かれと思っているのだろうが」

先輩は給水塔から飛び降りる。

「気配を殺して近づくのもやめろ」

「…………殺してない…これは…生まれつき…」

白雪の気配は、宇宙の彼方に置いてきました。

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