天神学園のお忍びな面々
青い星にやって参りました
「さてと」

トントンと机の前で書類を纏め、美緒は小さく溜息をつく。

現天神生徒会の役員達はビジネスライクだ。

決まった時間にならないと来ないし、決まった時間になると下校してしまう。

というかお人好しの美緒が、『後は私が引き受けますから』なんて安請け合いしてしまうのだが。

甲斐にも龍鬼にも、それでは美緒が体を壊してしまうと窘められている。

(でも、無理をさせたら皆の方が体を壊してしまうし…)

この辺は、母の古奈美に似たのだろうか。

ともあれ、ようやく生徒会の執務を終え、美緒は席を立つ。

生徒会室の戸締まりを済ませ、鍵を職員室に返却。

職員室を出る際に一礼して、彼女は廊下を歩く。

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