天神学園のお忍びな面々
集え!腹出し爆睡の名の下に!
美緒が学生寮で待っている頃。

リュークはアテもなく天神地区を彷徨っていた。

仲間なら夕城三人衆や龍鬼、白雪など沢山いる。

だが、美緒と顔を合わせづらいから今夜泊めてほしい、などと図々しい事は言えない。

何より気心知れた仲間達が、自分の事を『リューク』と呼ぶのに、彼はまだ馴染めなかった。

甲斐としての自分が、勅使河原将軍家子息である自分を認めようとしない。

自分の居場所は何処なのだろう。

アテもなく、彷徨う。

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