ーーと返事をしてしまったが、早まったかもしれない……。

「本交際の期間は自由です。通常は二・三ヶ月、長くても半年程お付き合いされ、結納を交わされます」

『見合い屋』に行くと、たまたま葛城圭介が来ていた。彼も真斗さんに報告に来たのだろう。

土田さんが、「丁度いいので、お二人ご一緒にご説明させて頂きます」と先の話に戻る。

「なお、本交際中であっても、お互いの欠点等で、どうしても結婚に至らないと判断された場合は、その旨を速やかにご報告下さい。交際終結文書をしたためなければなりませんので」

これをしないと、後々、厄介なことが起きた時、対処が遅れるらしい。例えば、相手がストカーになった時とか……実際、何件かあったらしいが、文書があるので、即、法的な手続きが取られたらしい。

「ということで、ご質問などございますか?」

大まかなことは入会時に聞き知っていたので、いいえ、と答える。葛城圭介も同様だった。

「では、ご成婚を、心よりお祈りしております」

言葉通り、土田さんは本当に合掌をする。その手に力がこもっているように見えるのは……目の錯覚だろうか?