君の背中に見えた輝く翼に、私は恋に落ちました
キミとの再会
2人で下駄箱前にやってきた。

張り出されたクラス表を見ようと

たくさんの人で大混雑だ!

人が多すぎて見えない!

っていうか…みんな大きい!

身長145センチのわたしは

ぴょんぴょん跳ねてみる。

…が、やっぱり見えない!

落ちこむわたしに璃子が笑って

親指を立ててみせた。

そして、あっという間に

人混みの中に消えていった…

数分後…

璃子が興奮しながら戻ってきた。

「流羽!同じクラスだよ!1ーB!」

「ほんと!?やった!!」

2人で抱きしめあって喜んだ!

下駄箱で靴を履き替え、

1ーBの教室へ向かって歩く。

ドキドキ…ドキドキ…

わたしの心臓は壊れそうなほど、

音をたてている。

口から飛び出る…

こんな表現がピッタリなわたし…

そんなわたしのとなりを歩く

璃子は、驚くほど普通だ…

…ですよねー

璃子はいつでもどこでも

変わらない。

何事にも沈着冷静で、

ちょっとやそっとでは動じない…

まさに【ハガネの女】だ。

わたしの憧れ…

そして…自慢の親友だ。

「あ、ここだ。1ーB」

璃子が立ち止まって指をさす。

1ーBと書かれたプレートを見上げ、

わたしはドキドキが最高潮に!

ゴクっと喉を鳴らすわたし…

そんなわたしの頭をポンポンして、

大丈夫!と頷いてみせる璃子。

わたしはコクリと頷いた。

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