イケメン医師は今日も新妻が可愛くて仕方ない

「新郎、大石伊吹。あなたは病める時も健やかなる時も汝の妻を愛し慈しむ事を誓いますか?」

「はい、誓います」

「新婦、山口千花。あなたは病める時も健やかなる時も汝の夫を愛し慈しむ事を誓いますか?」

「はい、誓います」

「では、指輪の交換と誓のキスを……」

普段してた指輪は預けていた。

そのリングが収まったピローを、持ってきたのは真穂ちゃんだ。

受け取って互いの指にそれを嵌める。

そして伊吹が私のベールをあげて、しっかり見つめあって誓のキスをした。

予期してなかった結婚式だけど、伊吹の両親に、私の両親、親族も揃っていて素敵な心温まる式になった。

そうしてフラワーシャワーを浴びてお庭に出ると、立食式のガーデンパーティーが用意されていた。

「可愛い!あのウェルカムボードも!」

そう思わず声を上げると、伊吹さんが笑いながら教えてくれた。

「あれは結実と圭人がつくってくれたよ」

「そうだったんだね。皆、色々してくれてお式が出来たんだね。とても、嬉しい……」

「泣くより笑えよ!いつも綺麗で可愛いけど、今日は更に綺麗なんだから」

伊吹の言葉に笑いながら感謝を伝える。

「ふふ、ドレスとても気に入ったわ。選んでくれてありがとう、伊吹」

「お礼はキスでいいよ?」

「調子乗りすぎ!」

でも嬉しかったからちゃんと頬にキスを返したら、皆にニコニコと見守られてました。

サプライズ結婚式はとてもいい思い出になった。
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