結婚式も無事に済んで、そこから数ヶ月。

すっかり夏を越えて秋を迎え始めた頃。
私の体に変化が訪れた。

寝ても寝ても、とにかく眠い。

仕事中はまだ耐えられるが、家にいるとソファーに座れば寝てしまう。

少しの時間差で帰宅する伊吹の帰りを待てずに寝てしまうことが増えた。

そして、何故か柑橘類が食べたくなりオレンジとかグレープフルーツを食べてる。
それはもう、もりもりと。

なんだろうなぁと思っていた数日後、そんな私の変化に気づいた伊吹が帰って来て差し出してきた。

「千花、これ試してきて?」

そう言われて手に受け取ったもの。

「え?コレ!?」

それは検査薬。

「不順にしても遅れてるだろう?」

伊吹にそう言われて、ハッとした。

確かに二ヶ月近く、来るはずのものが来ていない。

ドキドキしながら、トイレに行って確かめる。

すると、待ち時間一分を待たずして判定窓と終了窓の両方にくっきりと線が出る。

「ここに居るの?」

思わずお腹に手を当てて呟いてしまう。

まだまだ、目立つことの無いこのお腹の中に確かに居るみたい。

「早く、伊吹にも教えなきゃ!」

はたと気づいてトイレを出ると、待てなかったのかこっちに向かってくる伊吹がいた。

「どうだ?」

伊吹も、ちょっと緊張してるみたい。

「ほら、見て?」

検査薬を見て、その後伊吹が抱きしめてくれる。


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