イエスと返事をしてからは更なる加速を見せる伊吹にえ?え?と戸惑っている間に、ほとんどの作業が終わりつつあった。

まず、プロポーズを受けたらその後に出てきたのはエンゲージリングとマリッジリング。

いつ用意してたの?サイズぴったりだし……。

それを私の指に嵌めた次に出てきたのは、伊吹の欄に保証人欄まで記入済の婚姻届。

保証人欄は伊吹のお父さんと私のお父さん。
両家公認が見て取れる証拠に、外堀が確実に埋まってるのを実感しながら書くことになった。

書き上がったそれをレストランを出たその足で、区役所に行き提出し無事に受理される。

あっという間に山口千花から、大石千花になってしまった。

その早業にはもう呆気に取られたけれど。

伊吹の一言に何も言えなくなってしまった。

「結婚記念日は千花の誕生日にしたかった。毎年二つを祝いたかったから」


甘々とした顔でそんな事を言われたら、もう何も言い返せるわけがなかった。

婚姻届を出したらとりあえず両家の親に出した事を電話で報告して、私の一人暮らしの看護師寮にそのまま行くと持ってける荷物全てをざっくりと伊吹の車に乗せて伊吹の暮らすマンションに簡易的にお引っ越ししてしまった。

伊吹のマンションは高級感溢れる低層作りのマンションでその一番上の5階の一部屋。
因みに5階には三部屋しかなくて、その内の右の角部屋が伊吹の家だった。

大理石の玄関を抜けるとマンションとは思えない、高い天井の広々とした空間のリビングが迎えてくれる。

この作品のキーワード
医師  イケメン  溺愛  結婚  ハイスペック  ほのぼの  甘々  恋愛小説大賞  幼なじみ