君が好きです

ごめん、好きだから無理。

*旬side*


「何しに来た?今さら」


俺は、後ろに感じる翼の気配に話しかけた。


俺の腕にはスヤスヤ眠る華恋がいる。


「まさか、返してくれなんて言わないよな?

嫉妬で、怖がらせたのに。

今さら、どのツラ下げてくるわけ?」


悔しい。


華恋が翼を選んだのが悔しい。


こいつは嫉妬で、傷つける奴だ。


任しておけない。


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