君が好きです
きっともう手遅れなぐらい、好き。

この気持ちに嘘はないーー

私は晃に電話をした。


一向に繋がらないただの機械だ。


「ダメだ。出ない……」


どうしてーーー?



「アイツが居そうな場所が分かればなあ」


ため息混じりに言う翼くんの言葉にハッ、とする。




「公園……もしかしたらあそこかも」


私と晃だけの秘密の場所。



覆い茂る木々……虫の囀り……小さなベンチに座る晃がいたーーー



< 154 / 268 >

この作品をシェア

pagetop