君が好きです

見直したよ、少しな。

ーーーードカッ



「華恋に触るな、カスが」


低く唸るように溢したのは、翼くんだった。


足蹴り一発で、相手を倒した。


ボロボロになりながらあの弱い西道が、立ち向かった。


俺は真っ先に華恋に近づくと抱き起こす。


そして、抱き締めた。


「ごめん、遅くなって」


本当に危ない時、そばに居れなかった。


恋敵が、そばに居て守ろうとしたことに悔いた。


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