君が好きです

誰かに見られてる?

*☆*☆*☆*☆ーーーーー



「はあ」


私、舞原華恋は、ため息を溢した。


「どうした?」



それを心配する彼氏の、金澤翼くんと手を引かれて校舎を出る。


「最近、なんか見られてる気がして。


それに、これーー」



私は、真っ赤な紙を翼くんに見せる。


昼休み、机の引き出しの中に入ってた手紙。


"愛してるよ、華恋ちゃん。好きだ、抱き締めたい、君を抱き締めたい。毎日、君の夢を見るんだ。 君に口づけて色んなことをする。


どう??してみない?"



「なんだこれ、ふざけやがって‼」


グシャリ、と紙を潰した翼くんは、近くにあるゴミ箱に紙を投げ入れた。


ビクリ、と体が震える華恋を抱き締めた。


「華恋………大丈夫。


守るからーー」



誰だか分からない手紙に、怯えるのはよそう。


翼くんがいるから、大丈夫。


大丈夫ーーーーー



なのに、どうしてこうなった……?
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