翌朝。

気だるい身体を無理矢理起こし、外出の支度を始めていた。

リードルフ滞在二日目、私は朝から孤児院慰問の予定が入っている。

アレクセイ様はヒルト男爵を伴い、鉱山の責任者達と会合の予定だから、午後までは別行動だ。


「ラウラ、気をつけていくんだぞ」


アレクセイ様はしきりと私を心配する。

「はい。アレクセイ様もお気をつけて」

「俺のことは心配いらない。ラウラは自分の身の心配をしてくれ」

「はい……」

頷きはしたけれど、私はアレクセイ様の方が心配だ。

私にはフェルザー領から共に来た護衛騎士が沢山付いていて、万全の安全対策がとられているけれど、その分、アレクセイ様の警護が手薄になっているのだから。

でも、アレクセイ様は身軽に動きたいと言っていたから、護衛を増やすように言っても聞き入れてくれないと思う。

私たちは、お互いを気にしながら別々の場所へ出発することになった。