クールアンドドライ
結果的に認める
 土曜日、また悶々として過ごしている。
先週と、殆ど変わらない。
課長のせいだ!
はぁ~。
せっかくのお休みなのに。

 でも、洗濯物が溜まっているので、やらなくては。
 昨夜、なかなか寝れなくて、今日はお昼近くまで寝てしまった。

 1人で悩んでいても、埒があかない気がして、相談してみようと思い、スマホを手に取った。
 こんな時に頼れる友人なんて、私にはいない。今までそれで良かったんだけどなぁ。
結局、電話をかけたのは、姉だった。

 「もしもし、お姉ちゃん?今大丈夫?」
「大丈夫だけど、どうしたの?」

 お姉ちゃんに話すと、どうも筒抜けになる気がして、絶対に誰にも話さないと約束させてから、話すことにした。
 
 「昨日、課長に告られたっぽいんだよね。なんか、早く気付けよっていわれた。」
「それって、告白なの?」
「いや、うーんと、話すと長くなるんだけどさ、・・・」それから、先週キスされたこと、そこに至るまでの状況を話した。

 「なる程、確かにそれは好きって言ってるのと、一緒かもね。」

 「ねぇ、もう、どうしたらいい?」
「何が?」
「いや、だって、返事しなきゃでしょ?」
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