同性愛者。

誘い

さて。

あたしの悪い癖が頭の中でこんがらがってる時。


教室であたしが過ごしていると、声をかけられた。


「咲～。ちーっす！」

「あ、朋。ちーっす」


いつもの挨拶をして、友達の朋があたしに近づく。


「いや～……最近どーよ、咲は」

「どーよって言われても、まあ…普通？」


あたしのセリフに朋が「フフフ…」と怪しげに笑い出す。

あたしは目を丸くしていた。


「実は、わたしにもいい人が現れてさ！付き合いそうな勢いなのよ！！」

「えっ！？それ本当に？」


あたしの驚き方に、朋はやけに喜んでいた。