僕は今新しい未来への第一歩を踏み出そうとしている。BANANAPRODUCTION通称バナプロの新しい企画キャバ嬢・ホスト風自由自在アイドル、IDOLSTATIONの第1期生正規メンバーオーディション第三次審査の会場で僕の出番を待っていた。
赤井川ひなた(うわー緊張する。)
審査員「次、エントリーナンバー10番青山謙さんお願いします。」
青山謙「はい。」
彼は冷静でなんでもてきぱきと答えている姿に見とれてしまった。
赤井川ひなた(うわ!あの人すごいなー。冷静でなんでもてきぱき答えてるよ。ってっ感心してる場合じゃないや。次は僕なんだから気合入れないと。)
そんなことを考えていると僕が呼ばれた。
審査員「次、エントリーナンバー11赤井川ひなたさんどうぞ。」
赤井川ひなた「はい。」
僕は緊張のあまり声が上ずってしまい、ガチガチのロボットのようになってしまった。
審査員「だいぶ緊張しているんだね。リラックスして普段どうりでいいからね。」
審査員の人が思わずひなたにフォローを入れる。
審査員「まずは自己紹介してもらってもいいかな?」
赤井川ひなた「……」
審査員「大丈夫?自己紹介できますか?」
赤井川ひなた「あ…はい!」
赤井川ひなた「東京都出身14歳赤井川ひなたです。よろしくお願いします。」
AMAMIプロデューサー「君の特技と趣味教えて。」
この時僕は聞かれた方を見て周りの審査員とどこか違う独特の雰囲気と圧倒的な威圧感に思わず押されそうになった。

赤井川ひなた「はい!僕の特技はダンスです。えっと…小学2年からずっとダンスをやってきました。趣味はスポーツ全般体を動かすことが好きです。」
MAKOTOプロデューサー「あなたの長所と短所を教えてくれるかな?10番くん」
今回はさっきとは違う雰囲気や威圧感が感じられた。
赤井川ひなた「はい!僕の長所は…え…えっと、いつも明るく元気なとこです。グループ内のひまわりみたいな存在になりたいです。短所は…うんと…はやとちぎしちゃったり少し焦ってしまうところです。…ですが明るさで短所を吹っ飛ばす勢いで頑張ります。」
MAKOTOプロデューサー「ありがとう10番くん。」
この時まだ知らなかった。この二人がクラブアイドルの二大プロデューサーであることを。
そして面接審査の次は歌唱審査だった。
僕は歌は自分で言うのもなんだができる方ださっきの面接審査のおかげで自分の歌を精一杯出せた。青山くんもクールでカッコイイ低めの歌声だった。
赤井川ひなた(うひょー青山くん歌上手いなー。)と感心しているとある事件が起きた。
審査員「次、エントリーナンバー36番矢島優花さんお願いします。」
矢島優花「はい!36番矢島優花ですよろしくお願いします。」
36番の子が歌った瞬間。みんなが吸い込まれた。彼女の力強い歌声におもわず聴き入ってしまったほどだ。
赤井川ひなた(え!凄い何この歌声半端ないじゃん。力強くてカッコイイ。)
僕はその時素直にそう思えた。
それと同時にライバルになる人の一人だそして超えなければならない相手だと思った。
そして、次の審査会場へ移動中の時僕はお礼を言いに行った。 青山くんのもとへ。
赤井川ひなた「さっきはありがとうおかげで助かったよ。青山くん」
面接審査の時緊張して審査員の人に呼ばれているのに気づかなかった時、僕に声をかけてくれた人だ。
その時僕は青山くんに優しさを感じた。
青山謙「ああ、あん時の…うん。」
なんだか冷たい感じ。緊張しているのだと思い、距離を縮めようと思いもう少し話しかける。
赤井川ひなた「青山くんが教えてくれなかったら今頃ヤバかったぜ。サンキュウな。」
青山謙「君付けするな。あと静かにしろ俺はお前を助けたかったんじゃないただ見ていて見苦しかっただけのことだ。分かったら静かにしろ。」
長田和馬「なに~お二人さん仲良くなっちゃたの~。俺も混ぜて混ぜて!あ!もしかしてもしかして幼馴染だったりしちゃってまさかの図・星!」
この陽気さに僕はすぐにこいつとは気が合う、仲良く出来ると思った。
青山謙「仲良くなんてなっていない。知り合いや友達でもない。ましてや幼馴染だなんて…全然違う!」
赤井川ひなた「え…友達だと思ってたのに知り合いでもないの!ガックシ!」
青山謙「友達や幼馴染はともかくちょっと言い過ぎた済まない…」
赤井川ひなた「そうだよ~僕達はもう友達だよ!」
長田和馬「そうそう!友達だよ!みんな!」
青山謙「友達ではない!知り合いだ知り合い。」
長田和馬「ウッヒョー!仲がいいねー。これぞ喧嘩するほど仲がいいってね。」
青山謙「だから違う…仲がいい訳では無い…ただの知り合いだ。」
長田和馬「あっ!そういえば自己紹介まだだったな。」
長田和馬「僕は長田和馬あだ名は募集中!面白いの頼むぜ。神奈川県出身13歳よろしく!」
赤井川ひなた「僕も自己紹介するね。赤井川ひなた東京都出身14歳これからオーディションの間よろしく!」
青山謙「僕も自己紹介させてもらうよ。青山謙14歳東京都出身だよろしく。」
長田和馬「そうか!二人とも一つ年上か…学年は?」
赤井川ひなた「俺は中2だぜ!」
青山謙「……」
赤井川ひなたと長田和馬がじっと青山謙を見つめる。
青山謙「なんだその目は……分かった…言う。おなじく中二だ。」
青山くんはちょっと恥ずかしそうに言った。
長田和馬「学年、一緒だ。やったー。嬉しいしなんだかワクワクしてきちゃった。」
赤井川ひなた「そうだね。」
なんだか僕も嬉しかった。
これが僕と青山くんと和馬くんのスタま三人組の出会いだ。
そして、次の審査がいよいよ始まる。

審査員「次の審査始めます。」
案内係「では今から順番に並んでもらいます…………」
次の審査はダンス審査だ!この審査は一人一人ではなくグループによる審査だ。ちなみに僕はグループA、青山くんと同じ。そして、
長田和馬くんはCチームだ。このチームで事前に渡された振り付け動画で練習してきたことを振り付け師の下みんなで形にしていく。ちなみに僕は青山くんとWセンターだ。もちろん僕の見せどころ、とくいとするところだ。
赤井川ひなた(よし!ここで決めて一気に差をつけるぞ!おー
!)
~それから少し経って~
僕達はAはいい感じに終わった。これで一安心だ。第三次審査も僕の出番は終了し、今日、知り合った長田和馬くんの無事を祈るだけだそう思っていた矢先またもや事件が起きた。
審査員「次、グループB始めてください。」
Bグループはセンターが前島桜と言う同い年の女の子であった。
僕はそのステージを見ていてセンターの彼女に圧倒された。
美しくキレのあるダンス、そしてリズムもしっかりと刻んでいる。それらよりも一番すごかったのは笑顔、彼女の笑顔がみんなの心に刻み込まれ自然と場が和み、みんな笑顔になっていた。きっとあれは、彼女が心から音楽やダンスを楽しんでいるからできること。今日は色々あったけれどそれをかき消すように僕の目に焼き付いた。ふと歌唱審査を思い出す。そういえばこのこも歌唱審査でいい歌声を披露していたなと。その瞬間僕は思った。今日はたくさんのライバルになるであろう人に会ったけれど、この人が僕の一番のライバルになる。そう…永遠のライバル。そんなこんなで第三次審査オーディションが終わった。永き戦いの1日が幕を閉じようとした。
1話目―END―











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