蒼姫様は、守られません!!③~完~

どうも、ご迷惑をお掛けされました

「は...?や、えー...?」



抗争から数日後

お父さんからある話を聞いて、

そんな言葉を返したのが約一時間前



「「本当に、ご迷惑をお掛けしました」」

「いや、あの。お気になさらず...」



断っても、3度目の謝罪を繰り返すこの夫妻は

神崎 尊(カンザキ タケル)さんと

神崎 椏美(カンザキ アミ)さん

一条が属している、あの神崎組の組長達である


にしても、椏美さんお強い...

あの一条の頭を床に押さえつけている



「本当に、気になさらないで良いです」

「はい、すみません」

「では、こうするのは如何でしょう?

藍月と角川が合併されるというお話は聞いております

そこに神崎を加えるというのは」


いや、え?

そう簡単に決めていいものなの?

というか、すごいこと言ってらっしゃるね?



「実は、前々から娘に継がせるのも心苦しく、

解散させようと思っておりました」



後継者問題は難しい話よね

でも、解散させるって言っても

そう簡単なことではないだろうし



「今の組員に働く場所だけでも、と」

「こちらとしては願ってもない話です」



広範囲で動けるし、色んな分野で仕事ができる

こっちに損と言えば、給料問題くらいだし
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