神楽さんと恋人の様な関係になってからというもの、週末になると必ず何処かへ連れて行ってくれた。
勿論、日帰りだ。

あの日以来会う度キスはしているのだけど、それ以上の事はされない。私を気遣ってくれているようで、とても助かっていた。
だけど、ひと月が経とうとしていた頃、次のステップに進む事になった。


「ん……」

いつものように、ドライブの途中で人気のない場所に停めた車の中、キスをされる。
優しく啄むようなキスだったり、激しく貪られるようなキスだったり……時には舌を入れられる事もある。

いつもはそれだけなのだけど、今日は違かった。

「っあ……」

神楽さんは私の着ていたブラウスのボタンを外しながら首筋に舌を這わせていく。

「ぁんっ……んんっ」

ゾクゾクという今まで感じた事のない感覚で、変な声が出てしまい慌てて口を噤む。

「どうした?声、我慢しなくていいんだぞ」

そう言いながら神楽さんは首筋に口付けていくのと同時に、私の胸を指先で弄ってくる。

「やっ……ぁあんっ」

声を抑えたくても、与えられる刺激に我慢出来ず、声が漏れてしまう。

(何これ……こんな感覚、知らない)

何度も攻められて、身体の力が抜けていく。

気持ちよくて、頭がボーッとしてきた頃、

「どうだ?初めての感覚は」

首筋や胸を攻めるのを止めた神楽さんが私に問い掛けてきた。

「……っ身体が……変な感じに……っ」

どう答えたらいいのか分からないのと、身体が火照り、息が少し上がっていた私は言葉にするのに時間がかかってしまう。

「それは気持ちいいって事だろ?変でも何でもねぇよ……さてと、今日はこのまま俺の家に行くか」

「!」

今まで、家に行ったり、ホテルに行ったりする事はなかった。

(もしかして、今日はもう……)

さっき以上の事をされるのかと思うと、緊張と少しの恐怖で身体が強ばってしまう。

(でも、大人になる為だもん、みんな、してる事だもんね)

そう自分に言い聞かせながら神楽さんの自宅に着くまでの間、終始落ち着かなかった。

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年の差  イケメン  社長  溺愛  強引