「明日香、最近雰囲気変わったよね」

「え?」

神楽さんに色々な事を教えてもらうようになってから2ヶ月程過ぎた頃、そんな事を言われるようになった。

「そ、そうかな?」

「うん!何か、大人っぽくなったよね」

クラスメイトは勿論、少し交流のある他のクラスの子にまで言われたりして正直戸惑ってしまう。

自分では、そんなに変わったようには思わない。けど、神楽さんに釣り合うように、意識してもらえるよう努力はしていた。

「何かあったの?」

「彼氏が出来たとか?」

「そ、そういうんじゃないよ。何にもないよ」

神楽さんの事を説明するのは難しいから、そう聞かれても『何もない』と答えるしかない。
けれど、最近自分自身『恋』をした事によって周りが話す恋バナも少しだけ聞くのが楽しくなってきた。
私の話はしないけど、周りの悩みや体験談を聞くだけでも何かヒントが得られるからだ。

でも、みんなの恋の相手は同年代の男の子。
私のように少し歳の離れた人に恋をしている子はいなかった。




ここ最近、神楽さんは仕事が忙しいらしく、会っていない。
会えない時間が増える度、彼を想う事が多くなる。

(神楽さんに、会いたいな)

そう思いながら、会える日はいつになるのか待ちわびていた。


そんなある日の夜、塾の帰り道に繁華街を歩いていると、

(神楽さんだ)

神楽さんの姿を目にした。
久々の事に嬉しくなった私は彼に話し掛けようと近付いた、その時

(だ、誰?)

彼の隣にとても綺麗で大人っぽい女の人が居る事に気付く。

(すごく、お似合いだな)

神楽さんとその女の人は美男美女という感じでとても似合っていた。

(私とは、全然違う)

この光景に酷くショックを受けた私は逃げる様にその場を立ち去った。

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