隣の殺人鬼
第1話 異動      鳥越ツヨシ


第1話 異動     鳥越ツヨシ






「お待たせしました鳥越さん。
こちらが鍵になります。」


「ありがとうございます。」


「また何かありましたらご連絡ください。」


「はい。」



不動産会社から出ると、子供のようにスキップをしたくなる気持ちを抑えて新しい“家”に向かった。




俺の名前は鳥越ツヨシ 24歳。


高校を卒業後、大学には行かず就職をした。

就職先は超大手企業 『株式会社 銅収堂』



正直俺の人生はラッキーの連続だった。


人と人との出会い、それがもの凄く恵まれていた。


学生時代は色んな友達に恵まれた。
中には“悪友”と呼べる奴もいる。


部活動を頑張ったり、思春期まっただ中には些細な事で親にも反抗したけど、それでもここまでやって来られた。


高校の時に起きた最大のラッキーは、超大手の『銅収堂』からの求人票がうちの学校に届いたこと。


死に物狂いで努力して、内定を勝ち取った。



< 1 / 324 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop