××夫婦、溺愛のなれそめ
幸せになるはずだったのに

それから二週間。

天使な真由さんを頼りに、根性で通い続けた結果、レヴィがCEOを務める会社は、大きな意味でプラスチックを扱う会社であることがわかった。

今まで知らなかったのかよ! と言われるかもしれないけど、その通り。

前の会社はプラスチック容器を作る会社だったけど、レヴィの会社はもっと手広く、様々な製品を扱っている。

会社の規模は比べ物にならないけど、ライバル会社だったと言ってもウソにはならない。

「すごいですね、莉子さん。もう電話応対もできるようになったんですね」

真由さんが褒めてくれるけど、まあそれはそうだよね。

今までいたのと同じ業界だから、よく聞けば知っている言葉が多く、自分で思っていたよりも早く業務に慣れていった。

「いい大人なんだからそれくらい当たり前でしょ」

お弁当を持ってきたときに私をにらんでいたアラサーの百田さんは、今日もクール。というか、冷たい。

そりゃあ、給料もらって働くなら、ずっと親切に教えてもらえるわけじゃない。早めに独り立ちできるに越したことはない。

< 120 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop