イルミネーションと君の顔。
俺は鈴木奏汰。普通の高校生だ。
残念ながら彼女はいない。
そんな俺にはつらいこの日がまたやってきた。
サンタの格好をしたバイトがケーキを売っている。
そして、街の至る所に電球が並べられ、
人はそれを眺めて「綺麗だ。」なんて言う。
そんなものカップルが見ている錯覚に過ぎない。
俺みたいな独り身の男からそんな言葉は出てこない
こんな日にも関わらずひとりでいる俺たちを嘲笑っているんだ。

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