眠り王子が人ではなかったのですが。

そろわない家族





大路君は宣言どおり、眠りにつき。私はその後結局一時間くらい話し込んだ。



今更ではあるが、温室に来た経緯と自分の目についてを二人に話した。二人は真剣に聞いてくれて、理解を示してくれた。



でもなんで、そこまで理解してくれるんだろう??



「平塚さんって分かりやすいね顔に出てるよ??」



考えこんでいた私は、吃驚しながら顔を上げた。視線の先では、雪島君は面白そうに笑っていた。



「なんで僕らが、そこまで理解を示すの??って顔してる」



『え??本当ですか??』



自分の顔を触った。頬を両手でペタペタと触っていると鬼田君がブッと噴出した。今度は貴方か。



「分かりやすすぎ」



「僕は君の将来が心配だなぁ。結婚詐欺師とかに捕まらないでね??」



心配有難うございます。って!!どんな心配されてるの!?顔に出やすいから結婚詐欺師に、弄ばれやすいって事ですか!?



え……気をつけなきゃ。



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