オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
恋をするには早すぎる?
「宮園、2番ロージーさんからです」

「もしもしお電話変わりました宮園です――」

「遥さん。イベント用のサンプル届きました」

「ありがとう。10分後にミーティングルームに集まるようみんなに伝えて」

副社長とのデートから1週間ほど経ったがあれからメールも電話もない。

あんなに猛アプローチしておいて今度は放置ですか……と思うそのその一方でどう考えても付き合うなんて無理という気持ちが強かった。

だから副社長から連絡が来る前に、こちらから連絡を入れようと思うのだが相手が相手だけに図々しく電話するのもな……と躊躇してしまう。

それに2か月後に発売される新商品の準備に追われる毎日で自分自身にも余裕がないのだ。

特に今回は若手の人気女優さんのCM起用が決まりかけていたがスキャンダル勃発でNGになり新たにモデルを探さなきゃいけなかったりで大変だったのだ。

でもなんとかイメージに合う女優さんが見つかった。

だが再度CMプランナーさんと打ち合わせやら関係各所との日程調整やらでクタクタだった。

お陰で副社長のインタビュー記事が手付かずとなっていた。

それがやっと今日時間が取れたのでみんなが帰って一人になった広報室でイヤホンをせずにICレコーダーを流しながら原稿を書いていた。
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