朝、目が覚めたらそばにいて
一夜の過ち

ふわふわと夢心地。
誰かが私の髪の毛を撫でながら耳元に囁く。

「お前はそのままで可愛い」

「もう少し待てるか?」

その声は艶っぽく体の芯を溶かす。
人肌が暖かく、そのまま顔を埋めたてしまいたい。

長い指が、ほんのり湿った唇が私の身体を愛撫する。
意識が朦朧とする中、欲情が絡み合う。
体の芯が甘美にうずき、天に昇るような気分だ。

気持ちいい…

これは夢?
小説の中の出来事?

頭の中で考えようとしても体が触れている肌を強く求めて思考が働かない。
このまま、気持ち良いまま流されてゆく。



リリリリリリリリーン


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