ロマンスがありあまる
第1章・専務の秘書になりました。
それはまさに、晴天の霹靂だった。

自分の身に何が起こったのか、全くと言っていいほどに理解ができない。

『遠野楓子殿

平成××年7月1日をもって、秘書課勤務を命ずる

株式会社タカツカサ
 代表取締役社長 鷹司菊之助』

へえ、社長の名前って鷹司菊之助(タカツカサキクノスケ)って言うんだ…って、どうでもいい!

1人でノリツッコミをしている私は、どこからどう見ても変人だろう。

と言うか…この時期に、それも秘書課に異動ってどう言うことなんだろう?

何かをやらかしたのかと思って振り返ってみるものの、これと言った心当たりは特に浮かばない。

総務課の掲示板の前でポカーンと口を開けている私に、
「あっ、遠野さん」

課長が私の姿を見つけて声をかけてきた。
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