ドキドキ同居しています
side 蓮
おかゆと風邪薬、天然水、桃缶などを茉莉香の部屋へ持っていくと、

茉莉香は眠っていた。

サイドテーブルにそれらを置いた。

起こすのはかわいそうなので、ベッドのそばに座り、茉莉香の寝顔を眺める。


ゆるく巻かれたセミロングの髪をそっと撫でてみる。

茉莉香の寝顔を見ていると、子供の頃の茉莉香を思い出す。

いつも俺の後をついてきたがった茉莉香。

茉莉香が笑ってると、俺も楽しい気分になれて。

茉莉香が泣くと、俺まで悲しくなった。



いつからか、茉莉香を愛しいと思うようになって、

実の妹にこんな感情を抱く自分にとまどった。
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