エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
まるで夢のようです
「え……?」

日曜日に……? 思いがけないお誘いに、返事より先に呆然とした。

《きみに、会いたいんだ。話したいことがある》

「話したいことですか? どういったことでしょう……?」

ドキドキする気持ちと同時に、ちょっと不安も込み上げる。なんだろう、私に話って……。

《直接会って話したいんだ。小松さんの予定はどうかな?》

「私は大丈夫です。一日、時間はありますから」

《それなら、よかった。日曜日のお昼前、そうだな十一時頃に迎えに行く》

「迎えに来てくださるんですか?」

先生が、そこまでして会おうとしてくれることが嬉しい。高鳴る気持ちを落ち着かせるだけで、精一杯だった。

《ああ。日曜日は天気がいいみたいだから、ドライブへ行こう》

「は、はい!」

夢みたい……。先生にまた会える。それも、ドライブができるなんて。

仕事疲れも吹き飛ぶ感じがして、日曜日までが待ち遠しくなったーー。
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