桜の季節
出会い
やっばい!遅刻しちゃう!
ママ!学校まで送って!

朝から携帯なんか見てるからギリギリになるんでしょ!
今日だけだからね!
車乗りなさい!

ありがとう!

ママが送ってくれたおかけで何とか遅刻は免れた。

おはよー

あ、おはよ〜華、夏那〜

私たち3人は同じ競技かるた部に所属する
仲良し3人組だ。

もうすぐ部活引退だね^^*
次の試合こそはC級になりたいね。

私達は3年間部活を続けているもののなかなか努力は実らず3年間1度も大会で入賞することも出来ないままだった。

いつものように授業を終え、部活に向かう
私たちは、競技かるたを愛していた。



ありがとうございました。


練習時間が終わり制服に着替え
それぞれの帰路についた

華〜夏那〜またね!

おつかれー!バイバイ〜

帰り道〜
高校、どこにしようかなー
3年の今頃こんなこと言ってるのはあほらしいけど、まだ私は受ける高校を悩んでいた。

くぅーん、くぅーん、くぅーん

え…?犬の声…?

ふと、周りを見渡すと大きな桜の木の下に不自然にダンボールが置かれていて
そのダンボールがなんだか動いていた。

まさか、、、捨て犬?
でもなんでこんなにガムテープで止められてるの?これじゃ呼吸もまともにできないじゃん。

慌ててダンボールのガムテープを剥がす。

ダンボール開けて私は息を飲んだ。

小さいそのダンボールの中には
ギュウギュウになってて身動きが取れない
子犬が入っていた。
その数何と5匹。
餌もまともに入れられてなかった。

どうしよ… 家が飼えるとしても、1匹だけだろうし、、、とりあえず、ご飯上げなきゃ

わたしの体は勝手にスーパーに入っていった。

そこで私は昨日もらったばかりの少ないお小遣いで餌と器を買った。

元の場所に戻ると犬達の入っていたダンボールは無くなっていた。

あれ…?誰か拾ってかえったのかな、、、

でも、この餌どうしよう、、、
とりあえず、その日は桜の木の下に餌を少しだけ置いて帰ってみた。

次の日の朝いつもより40分も早く家を出た私をママとパパは驚いていた。

昨日の桜の木の下に置いたご飯は器ごと無くなっていた…

あれ…?器もない…誰かもっていったのかな、、、?
私はとりあえず木の周りを探してみた。
しかし何も見つからず、、、
授業に遅刻するといけないと思って
一応袋に入れた新しいご飯を木の下に
置いてその袋の下に

「あなたはここにいた5匹のワンちゃんをしっていますか?」

と書いた。

いつも通りに授業を受けて、部活をした。

華、夏那、また明日ね!

お疲れ様〜

桜の木の下に行くと餌が無くなっていて、
からの器のしたに

「はい。しっています。あなたが餌を置いてくれたのですか?」
と書かれていた。

私は
「そうです。そのワンちゃん達は元気ですか?」

そう残して器に餌を入れた。

私はまた歩き出したが、すぐに物陰に入り気になったから様子を伺った。

何分くらい待ったか薄暗かった空は
暗くなっていた。

その時カサカサと音がした。

急いで私は桜の木近くに行った。

そこには学ランを来た男の子が立っていた

あの…?

男の子は私に気がつくと
はっという顔をして、立ち尽くしていた。

あなたはここにいた5匹の飼い主ですか?



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