桜の季節
きっかけ
それから私は、いつものように餌を持って
その場所に通った。

何となくこの間の男の子が今日はいるんじゃないかって期待していた。

でも、その男の子とはあの日以来会えなかった。

数日に、一回ミルクが置かれているだけだった。

1ケ月くらいがたって、犬達も自由に動くようになった。
そして気がついた。

この子達、大型犬だ。 ゴールデンレトリバーだって

どうしよう。ここのままだと見つかっちゃう。
その日はなんかそばを離れられなくて
学校を無断で1日休んだ。

お昼をすぎた頃
あの男のがこっそりとやってきた。

あっ、、、

あっ、、、、

なんでこの時間ここに…??

なんか今日離れられなくて、学校休んじゃいました。

実は、俺も、午前中だけ授業を受けて無断で学校抜け出したんだ。
なんか、犬達がきになって、、、

そう二人で話したあと
自己紹介をした。

私の名前は宮瀬 茉七 15歳です。
柳中学3年1組

お、俺の名前は 桜木 裕太 15歳。
柳中学3年8組

制服で気がついていたけど、同じ学年とは思ってもなかった。

その時ガサガサ
おかしいなぁ最近ここら辺で野良犬がいるって言われたんだけどなぁ、、、

私たちはすぐに気がついた。
この子達だ、探してるのは保健所の人だ。
こんなところに人がいたら絶対すぐにバレる。
急いで5匹をダンボールに戻し、餌を多めに箱の中にばらまいた。

お願いだから吠えないで。

ガサガサ ガサガサ

くぅーん くぅーん

やばい。餌が無くなったのを探してる慌てて餌をさっきより多めに入れた。

おい。
今犬の鳴き声しなかったか?

見つかる。こっちに来る。

こんな狭いところいるんすかねー?

その時
ワン ワン!

あ、あっちか!
探すぞ!
はい!

運良く近くの家の犬が吠えてくれて保健所の人は出ていった。

だけどこのままじゃいずれ見つかる。

どうする?
どうする?

中学3年生の二人は悩んだ

私、お母さんに聞いてみるよ。
今日は私が連れて帰る。

え。じゃあ、、、
これ、俺の連絡先。
メールして。

分かった。




< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop