出張明けの一週間はあっという間に過ぎた。

もちろん主任に添削してもらってから提出したレポートは部長からの高評価をいただいたのだけれど。

でも一人の力じゃないのが少し気が引ける……



     *****


翌週になって私もやっと時間ができて望亜奈さんと一緒に夕飯を食べに来ている。



「それで?結局その週末は一緒に過ごせたの?」

「えと、金曜日にアヤノさんと一緒にご飯食べましたよ」

「アヤノ…?誰だっけ?」


あれ?この前の会ったと思うんだけどな。望亜奈さんは知らないんだっけ。


「朔也さんの彼女さんがアヤノさんで、この前の料理教室のあと……」

「あーあの迫力美人」

「すっごい美人さんですよね」

「朔也さんの隣に並ぶぐらいだからそりゃねぇ、綺麗じゃないと釣り合わないわよね?」


綺麗じゃないと釣り合わない……

朔也さんとアヤノさんはとってもお似合いの二人。

それに比べて主任の隣に並ぶ私は……


「……ちゃん、桃ちゃん?」

「え、あ。…そうなんですよ、とってもお似合い」


いけない。
私ったらまた別の世界にトリップしてた。

主任とお付き合いし始めてからと言うもの、こういうことが多くなった気がする。
なんていうんだろうか妄想の時間が大幅に増えた、みたいな?


「桃ちゃんたちだってお似合いだと思うわよ?」


望亜奈さんは優しいからそんな風に言ってくれるけど、私だってわかってる。


「……でも、私じゃ釣り合わな――」
「なーに言ってんの。付き合い始めはそりゃさ、どうかと思ったけど今は十分お似合いだと思うよ?」

「でも、…」


あの頃と何も変わってない私。
付き合い始めてもうすぐ半年になろうとしている。
主任はどんどん素敵になるけど私は……


「桃ちゃん雰囲気大人っぽくなったし、なんていうか最近は、色気さえ感じるようになった」


大人っぽい?色気?
一番私とは遠い所にあるだろうその言葉たち。


「そう、でしょうか?」


望亜奈さんがお世辞なんて言わないのはわかるけど、自分では全くそう思わない。
だからそう言ってくれるのは嬉しいけど、半信半疑。

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