はちみつ・lover

ねえ、結婚しよ?

む~・・・

何なの?彼、ずっと猫かぶってた悪魔だっ

たわけ?

思わず彼を睨みつけた。彼は余裕な顔して

私を見下ろしている。


ていうか・・・私、何流されてキスなんか

しちゃってるのよ!?ほんと最悪。ただか

らかわれただけなのに・・・もぉ~~~

っ!!!


私は自分に腹が立って地団駄を踏んだ。そ

んな私の様子を彼は楽しそうに眺めてい

る。


こいつ・・・慣れてない年上女をもてあそん

だな。


「倉持くん、あなたねえ・・・住まわせて

くれるのはありがたいけど、どうして結婚

しなきゃならないわけ?」


私は彼に問い詰めた。彼の深層心理を理解

しない事には、安心して生活なんて出来た

もんじゃない。

「そんなの、葵さんの事が好きだからに決

まってるじゃないですか」
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