社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
大丈夫かな、相良さんの隣に立ってもおかしくないかな…?


ショップの店員さんに選んで貰った服だから、コーディネートは完璧だと思うんだけれど…。


心配しながら、相良さんの横の空いている席にちょこんと座る。


私が座ると相良さんは見ていたスマホをテーブルに伏せて、「何か飲む?」と聞いてきたので首を横に振って断る。


今日はカフェオレではなく、アイスコーヒーの(見た目は)ブラックを飲んでいたらしいが、飲み干さずにコーヒーショップの店外まで出る。


折角注文したのだから、私に構わず飲み干せば良かったのに…と思ったが、私が何も注文せずに座ったので遠慮したのかもしれない。


もしくは早く出かけたかったのかな?、…それは自惚れ過ぎか…。


「水族館行くなら、水上バスに乗ってみる?」


「はい、乗ってみたいです!」


電車は多少混んでいたので出入り口付近に立ち乗りで乗車中、相良さんが思い付いたように言った。


けれども、それは思い付きではなく、相良さんが事前に時間等を調べてくれていて、スムーズに水上バスに乗れた。
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