愛人契約
第1章 契約の内容
「あっ、あっ、あっ……そこは嫌……」

「嫌?嫌がっているところか、喜んでいるじゃないか。」

「ダメ……あっ……ああん……」


この前、出会ったばかりの男に抱かれるなんて。

なんでこんな事になってしまったのだろう。


ううん。

これが、私が受けた愛人契約。

愛人と言うには、主人が抱きたい時に抱かれるのが、仕事なのだ。


「ああ……いい体だ。すぐイってしまいそうだ。」

「本田さん……」

「合格だ。」

こんな時に合格か不合格か言うなんて、やはりこの人には、愛がないのだ。

そうでなければ、こんな契約を提示する訳がない。


「君は?」

「えっ?」

「君は、俺に抱かれたいか?」

「ああ……」

そんな事聞かれても、こんなに激しく動かれたら、誰だってこの人に抱かれたくなる。

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