愛人契約
第3章 パーティー
その誘いを受けたのは、2度目の時だった。

「パーティーの付き添い?」

「ああ。」

シャワーを浴びようとしていた時、タオルを渡されたのと同時に言われた。

「でも、私パーティーなんか。」

「頼むよ。礼金は弾む。」

全くこの人は、お金を支払えば、何でも受けて貰えると思っているらしい。

「ただ僕の隣にいて、ニコニコしていればいいんだ。」

そんな人形みたいな事、本気で言っているのかしら。

「ドレスや靴がないのなら、これで。」

と、ベッドの上に10万円を置いた。

確かにそれだけあれば、バッグまで買えるけれども。

「他に頼む人がいないんだ。付き合っている女性もいないし。」


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